anttiorbの映画、映像の世界

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バッドサンタ

 
バーのカウンターでサンタクロースの格好をして飲んでいる男・ウィリー(ビリー・ボブ・ソーントン)。 彼は、前科一犯、離婚歴2回、殴られて目玉は引っ込み、肝臓は摘出、兵役1回、足首の骨も欠けている。 どうしてこんな恰好をしているのか?
次の日、クリスマスで賑わうデパートで、彼の姿があった。 妖精に変装した相棒のマーカス(トニー・コックス)と共に。毎年この時期に各デパートで、サンタの格好をして子供たちの願い事を聞くバイトなのだ。 仕事中も飲んだくれて、小便を漏らす始末。 どうしようもない男だ。
店が終わりみんなが出て行き、警備員がセキュリティーのスィッチを押した。 静まりかえるはずの店内で、小さい雪だるまが動き出した。 そしてセキュリティーのスィッチを解除したのだ。 中に入っていたのはマーカス、外で待っていたウィリーを招き入れると、二人は店の品物を袋に入れ、、金庫を開け始めた。 これが彼らの本当の仕事だったのだ。 車で仲間の女(ローレン・トム)が待っていたが、彼女はヘチマを所望だった。
大成功で浮かれる二人、しかしマーカスはウィリーに対して腕が落ちた、開けるのに時間がかかるようになったと言う。 それを聞き、ウィリーは引退すると言う。 酒を止め、店をやってウエイトレスと結婚すると言い出す。 マーカスはどうせ飲んだくれて終りというが、彼は本当にビーチの近くに住んだのだが。
数か月後、マイアミビーチでウィリーの姿があった。 しかし彼は勝手にカウンターに入り込んで酒を飲んでいた。 追い出されて悪態をつくウィリー。 やっぱり駄目だった。 そして留守電にマーカスの誘いの電話があった。 今年はアリゾナ州フェニックスのデパートに狙いを定めた。 マネージャーのボブ(ジョン・リッター)に招かれるが、いきなりウィリーは下品な言葉を発してしまう。 そしてボブはデパートの警備主任ジン(バーニー・マック)に注意するよう言いつけるのだった…
 
”バッド”が着くので、凶悪なサンタかと思いましたが、そのバッドではなく、どうしようもない男の意味でした。 人生の歯車が狂い、そんな彼の特技は金庫破りです。 しかしその腕もだんだん落ちてきて、それでもまともな生活ができないウィリー。 しかしこの後、彼に大きなクリスマスプレゼントとでもいうような、出会いがあるんですね。一人の少年と、そして美しいウエイトレス。 そして彼は欲しかったきっかけを手に入れるんですが、でもそう簡単には手に入りません。
小人症のマーカス役のトニー・コックスはこの作品の肝の存在ですね。 彼が本当のバッドと言えるのですが、二人が仕事にありつけるのはマーカスの存在が大きいんですね。 このあたりにうまく社会を利用する、したたかさが描かれています。 クリスマスをしぶとく生き抜きながら、転落する者、人生をリセットする者の人間模様を描いた秀作でした。
 
 
 
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一人サンタの格好で隅で飲んでいるウィリー
 
 
 
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コンビを組んでいる二人だが
 
 
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いじめられっこの少年
 
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彼はいつも一人ぼっちだった
 
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だらしないサンタのウィリーと出会う
 
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ウィリーにも出会いが
 
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