anttiorbの映画、映像の世界

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タイム・ジャンパー

2008年作品、アンドレイ・ナリュコフ監督、ダニーラ・コズロフスキー、エカテリーナ・クリモワ出演。
 
ボルマン(ダニーラ・コズロフスキー)はあやしい物を売りさばくのが得意だ。 どこから手に入れるのかは、昔の対戦があった時の戦いのあった場所。 もちろんそこは採掘禁止区域だ。
いつもの4人組で、その地に行くと、同じような輩がもう掘っている。 「ここは俺の縄張りだ」  そう言うボルマン達と早くも喧嘩になった。 しかしボルマン達が勝ち、発掘を始めることになった。 熱い中掘っているとスピルド(ウラジーミツ・ヤグリッチ)がへばり腹が減ったという。 しかしこっそり食ったやつがいた。 スキンヘッドのジェレブ(アンドレイ・テレンチェフ)だった。 渋々スピルドとジェレブは食い物を買いに行った。
ボルマンは探知機を使わずに、結構いい物を掘り当てる。 それは歴史に詳しいからあまり外れが無いからだった。 今日はなかなかあたりが無かった。 少し離れた場所を掘っていたスピルドが穴に落ちてしまった。 そこは昔の塹壕らしい。 そこから遺骨や、そのほかいろいろ見つかった。 昔の拳銃もあった。 やっとあり付けた収穫に喜んでいると、この付近農家のばあさんがやってきた。 牛乳を持ってきてくれたという。息子の遺品を見つけてもらっていると言っている。 安請け合いして牛乳に喜ぶ4人。 
探し当てた中で、ボルマンが軍隊手帳を見ていると、まさか!自分たちのがあった。 いったいどうなっているのか? メチルアルコールを飲んでラリっていると思ったボルマンは、近くの湖で泳ごうということになり、裸で飛び込む4人、しかし潜って上がろうとした時、おびただしい爆音と、拳銃の弾が水中に襲ってきた。
慌てて岸に上がる4人、すぐに軍人たちに取り囲まれる。 もしかしたら、ここは大戦中の時代では? そうするとドイツ軍と戦っているロシア軍か。 素っ裸の4人は直ちに、駐留地に連れて行かれた。 
ボルマンは上官に自分たちは未来から来たと言い、その為彼らは気が触れたと思われた。 軍隊手帳は湖で見つかり、生き残り部隊の残党ということになった。この部隊には紅1点衛生兵の二ーナ(エカテリーナ・クリモワ)がいた。 4人はこの時代も悪くないと一瞬思った。 しかし現代の満たされた生活をしている4人には、この時代はあまりにも過酷だったのだ・・・
 
タイトルからして、「ジャンパー」 という作品のロシア番かと思いましたが、タイムスリップもので、なかなか良作でした。 ロシア人ももう普通の生活をしている時代ですし、ちょっと意外なのはナチスとロシアに戦いを描いているのを見たのは初めてでした。 冒頭に出てくる老婆が意外とカギを握っているんですね。
湖に入った時にタイムスリップしたのに、そう簡単には戻れない。 そうこの時代に来たのには何かわけがあるということなんですね。 それを果たさない限り、4人は戻れないんです。 
いったいそれはなんなのか? そこが結構ドラマ性があり、ちょっと感動さえしますね。 
戦争映画としての側面もありますが、戦闘シーンは結構迫力もありました。 あと何と言っても二ーナ役のエカテリーナ・クリモワが可愛くて凛々しいんですね。
たった一人で戦場を突き進んで、応急処置をする彼女、ここも健気で可憐でした。 ちょっとお勧め作品でしたね。


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戦場でたった一人の女性ニーナ、彼女は戦場でも果敢に治療をする

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彼が食料を食ってしまったジェレブ、実は戦争好き

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ナチスソ連の戦闘

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