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人類資金

2013年作品、阪本順治監督、佐藤浩市森山未來香取慎吾観月ありさ出演。
 
終戦前夜、ある港で作業する男たち。 敗戦を不服とする反乱兵たちが日本軍の秘密資金を持ちだしていた。 総量600トンにも及ぶ金塊を回収しに来た笹倉雅実大尉は、本土決戦のためにこの金塊を使おうとした司令部の命令を聞かず、これを未来に託すとして海に沈めたのだった。 そしてこれはM資金と呼ばれるようになる…
2014年、信号を待っていた真舟雄一(佐藤浩市)に震災のための募金をと言われる。 彼はポケットから1万円札を渡した。その時声が聞こえた。「人から掠め取った金だと気前がいい」
父と同じくM資金詐欺の道を進む真舟雄一は、相棒の酒田(寺島進)といつものように交渉を進めようとしたところ、彼を追っている北村刑事(石橋蓮司)が現れる。 逃げようとする真舟に石優樹(森山未來)と名乗る男が近づいてきた。 彼はさっき募金してきたときに聞こえた声の男だった。 そして“財団”の人間が真舟を待っているので同行してほしいと真舟に告げる。 御徒町のビルで待っていると言うと、男は消えた。 行く気はなかった真舟だったが、M資金を管理する財団の話が頭に残った真舟だった。
ビルに行くといきなり男たちに囲まれた真舟、しかし次の瞬間、石が割って入り、男たちをなぎ倒したのだった。 そして真舟を連れ地下の隠し穴に入り、脱出を試みた。 地下は見たことの無い空間で、地下鉄に繋がっていた。 これは旧日本軍時代に掘られた穴と言いながら逃げていると、防衛省の秘密組織に属する高遠美由紀(観月ありさ)とその部下・辻井(三浦誠己)らが追ってきた。 しかし間一髪逃れると、石はある人物の元に真舟を連れて行った。 そこにいたのは”M”と名のる男(香取慎吾)と、本庄一義(岸部一徳)という人物だった。そして二人は真舟にあることを依頼するのだった…
 
阪本順治監督作品は数作見ていて、特に最近では「大鹿村騒動記」がよかったですね。 今回はM資金と言う、今でいう都市伝説に近いことを題材としていますが、私は掴みのところから大いに興味深い作品でした。 
地下の秘密の空間に逃げ込むところなんかは、これだけで一つの作品を作ってほしいところですね。 今回も未來君が重要な役で出ていますが、監督は彼を買っているんですね。 ラストの場面はさすがのハイライトシーンをしっかりと演じていました。 そう簡単に資本主義、と言うより金融第一主義世界が変わるとは思えませんが、紙幣とは”金”の裏付けがないとただの紙切れ、という本来の貨幣の在り方を、再認識させられる冒頭のシーンなんかは、結構頷けるところがありました。 140分という長さを感じさせない良作だと思います。
 
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真舟はM資金にかかわることになった
 
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しかしこのことによりさまざまなことが起こる
 
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日本だけでなく
 
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そして
 
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