anttiorbの映画、映像の世界

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ウォーム・ボディーズ

 
自分の名前はなんだったのか?R・・しか思い出せない。 気怠い、何も考えられない、そうだ自分は死んでしまったのだ。 言葉を発することもできない。 ただ毎日歩いている。 一応友人もいる。 彼とはほんの少し、会話らしきものをする。 でもそれはほとんどうめき声のようなものだ。 寝床は空港の飛行機だ。 といっても寝ることは無い。
化学汚染なのか、病原菌なのか、ゾンビの蔓延する世の中になってしまった近未来。 残った人々は、高い壁を作り、ゾンビの侵入を防いでいた。 
ジュリー(テリーサ・パーマー)は恋人のペリー・ケルヴィン(デイヴ・フランコ) たちと、ゾンビのエリアに必要な物資を取りに来た。 薬とか必要なものを持ち帰る役目を若い奴らが請け負うのだった。 ペリーは異様にまじめに職務を熟そうとするのだった。 
それはわけがあった。 彼は父がゾンビになってしまい、頭を打ちぬかれ殺されてしまったのだった。 ドラッグストアの廃墟で物色していると、ゾンビたちが現れた。 一応武器の携帯しているが、頭を打ちぬかない限り死なない彼らに、すぐに取り囲まれる人間たち、一人一人やられていく。 そのゾンビの中にRもいた。 
彼はペリーに撃たれ逆に彼の脳みそに食らいついた。 どうしてゾンビは人間の脳が好きなのか? それは食う時にその人間の生前の記憶を共有できるからなのだ。 ペリーの記憶にジュリーが出てきた。 そして彼女が襲われそうになったその時、Rは考えられない行動に出た。 彼女を助け、連れて行くという行動に。 
怯えるジュリーだが、ゾンビになったふりをしながら、Rの寝床の飛行機に連れて行かれるのだった…
 
これはゾンビ映画の括りとしてではなく、恋愛映画として観ないと、でした。 ゾンビ独特のグロさを期待していくと、痛い目?に合う作品です。 
ゾンビ作品で、恋愛ものは「バタリアン・リターンズ」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/559145.htmlが秀作ですが、あれはしっかりゾンビ作品でしたが、これはもう逆にはっきり恋愛作品です。 ただその中に、ゾンビという存在を通して、差別問題や、貧富の差などが、裏テーマにされているような感じでした。 
そもそもゾンビというのはただの動く死人というだけでなく、何らかのメッセージを持った存在という部分も多いですよね。 それをはっきり言っているのは、ジョージ・A・ロメロ御大ですね。 でもそれは、言われないとわからないテーマですが、この作品はわかりやすく描かれているようです。 
ただ? という面もありますね。 “骸骨”という存在です。 彼らはゾンビの終着点の存在のようですが、果たして・・という異形の物でした。 
ラストは通常のゾンビ作品にあるまじき結末ですが、だからこれが恋愛作品という括りでいいと思いました。


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自分の名前さえ分からなくなった“R”

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ゾンビエリアに来たジュリー

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なんとここで“R”が信じられない行動をとる

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いつしか“心”が通い合う?二人

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そして変化が始まるゾンビたち

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