anttiorbの映画、映像の世界

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世界にひとつのプレイブック

2012年作品、デヴィッド・O・ラッセル監督、ブラッドレイ・クーパー、ジェニファー・ローレンス出演。
 
パット(ブラッドリー・クーパー)は精神を病んで入院している。 しかし彼は薬を飲もうとしない。 体を鍛えて、規則正しい生活で直そうとしているのだが、ある日病院の先生に呼ばれた。 母のドロレス(ジャッキー・ウィーヴァーが退院の手続きを取ったのだった。 喜ぶパッドだが、ダニー(クリス・タッカー)も一緒に退院と言ってついてくる。 しかし彼の退院は認められていないのだった。
父のシニア(ロバート・デ・ニーロ)は知らされていなかった。 彼は仕事を辞めノミ屋をしていた。 いつも相手はランディ(ポール・ハーマン)だ。 シニアは複雑場顔をしていたが、でも歓びは隠しきれなかった。 しかしパッドは薬を飲むことは嫌がるのだった。 彼の願いはただ一つ、妻のニッキ(ブレア・ビー)とよりを戻すことだけだった。
彼はゴミ袋を被り、毎日走るのだった。 彼はどうして精神を病んだのか? それは妻の浮気だった。 浮気現場に出くわした彼は切れてしまい、浮気相手を徹底的に痛めつけてしまった。 友達のロニー(ジョン・オーティス)に報告に行くと、彼は喜び、食事に招待された。 しかしロニーの妻のヴェロニカ(ジュリア・スタイルズ)が苦手なパッドは最初は断るのだったが、ロニーの強い誘いに食事に行くことにする。 そしてそこには、一人の女性・ティファニージェニファー・ローレンス)も来ていた。
彼女もちょっと精神を病んでいて、情緒不安定な女だった。しかし少し会話が合った。 次の日彼がジョギングをしていると、ティファニーが飛び出してきた。 そして熱心に話しかけてくるのだった。 パッドは自分は妻帯者だといい、ティファニーに距離を置こうとするのだが…
 
なかなか時間が合わず、ようやく見ることのできた作品です。 
おそらく、いやもう大女優となってしまったかもしれないジェニファー・ローレンスが第85回アカデミー賞主演女優賞を撮った作品です。 彼女の演技に、ちょっとブラッドリー・クーパーが押され気味な感じさえ受けます。 
物語は、確かにいろいろ素行とか短気なところのあるパッドですが、躁鬱を発症するのはわかる気がします。 しかし彼の妻への思いが大きいのは、ちょっといじらしいくらいですね。 おそらく妻とよりを戻すことはできないのは、家族も、友人もすべて知っています。 しかし肝心のパッドだけ気付かない、いや気付きたくない、そんな中、敢然と力技でこっちを振り向かそうとするティファニー。 ある意味彼女もいじらしいですね。 
夫を失った彼女が荒れた生活をしている中、彼女は一目でパッドを選びました。 そこからの長い話は結構やきもきしますが、溜めに溜めた結末は、感動しちゃいましたね。 
まだ23才のジェニファー、もっといっぱいいろんな役をやりもっと大きな女優になっていくことでしょう。 デ・ニーロも渋い脇役の父ですが、一番驚いたのは、クリス・タッカーが横に伸びたことでした。 ただこれもコメディという括りなんですね。 
なかなか私は前回の「天使の分け前」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10262324.html と同じで、コメディとは思えないんですが。 やはりヒューマンドラマの括りのような気がします。満足の作品でした。(G)


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  ちゃっかり脱出しようとするダニーも乗せて

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ゴミ袋をかぶってジョギング

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そんな中で会う二人だった

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彼女も愛する者を失い心に大きな傷を持っていた

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パットの両親

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そして二人はある目標を

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