anttiorbの映画、映像の世界

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天使の分け前

2012年作品、ケン・ローチ監督、ポール・ブラニガン主演。
 
ホームの淵をふらふら歩いている男・アルバートガリー・メイトランド)、酔っているようだが、そこに通過列車が来た。 放送が危険を必死に知らせるが、線路に落ちてしまう。 間一髪這い上がったアルバートだが、早速逮捕され、裁判所に送られる。
そこには、傷害罪のロビー(ポール・ブラニガン)、窃盗のモー(ジャスミン・リギンズ)、そしてライノ(ウィリアム・ルアン)、刑務所に入るのを免れた彼らだが、社会奉仕活動をするよう言い渡される。 
ロビーの子を身ごもっているレオニー(シヴォーン・ライリー)は喜ぶのだったが、納得しないのは、怪我を負わされた者たちだった。 必ず仕返しに来ると言い残して去っていった。
奉仕活動を指揮してくれるのはハリー(ジョン・ヘンショウ)という中年の男だった。 厳しい中に優しさとユーモアがあり、4人はなんだかんだとハリーには着いて行った。 
活動中に電話がかかってきた。 それはレオニーが出産したという知らせだった。 ハリーはロビーを乗せ病院に向かうが、そこで待っていたのは、レオニーの父だった。 今まで何度も傷害罪で捕まっているロビーを信じていない。 娘に近づくなと脅されたロビーはハリーに助け出され彼の家に連れて行かれる。 そこでハリーはロビーにウィスキーでお祝いをしてあげるのだった。
そんなある日ハリーは、奉仕活動者たちを誘い、グラスゴー郊外の蒸溜所へと連れだした。 そこでロビーにある能力があることに気がついた。
そう彼はウィスキーを、嗅ぎわける鼻と舌を持っているのだった。 そしてハリーはロビーたちを更にあるところへ連れて行くのだった…
 
ケン・ローチ監督の前作 「ルート・アイリッシュ」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/8404048.html は、シビアな作品でした。 
この作品の題名は 「天使の取り分」 ともいうんですね。
・・・ワインやブランデー、ウィスキーなど、その製造工程で熟成を要する酒類において、「熟成中に水分・アルコール分が蒸発し、最終的な製造量が目減りする」・・・
ということがこの作品の主題になっています。 なんともおしゃれなネーミングですね。 
私は酒豪でもなく、嫌いでもなく、中途半端な酒飲みですし、味などわかりません。 ほど良く酔うのが好きなくらいです。 でもこの作品を見ていると、ウィスキーが飲みたくなりますね。 自分の秀でた能力をいかに相手に知らせ、売っていくか。 
今回小悪党4人なので一歩間違えばまた刑務所送りですが、彼が家族を思う心が勝つという作品でした。 
そして恩返しも忘れないエンディング、ちょっと暖かくなる作品でした。(G)


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どうしようもない男ロビーに子供が生まれる、なんとか変わらなければ

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ハリーはロビーをささやかに祝ってくれる

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ハリーはロビーをあるところに連れて行く

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ここでロビーの特殊な能力の一端がわかる

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そして4人のが考えたことは・・

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そう簡単にはいかない(^^)

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