1992年作品、クリント・イーストウッド監督・主演。
1880年、ワイオミング。 列車強盗や殺人で悪名を轟かせていたウィリアム・マニー(クリント・イーストウッド)は、若く美しいクローディアと結婚した。
そんな時、泥酔して娼婦の顔を切り刻んだカウボーイが、保安官ダゲット(ジーン・ハックマン)の裁量で、馬7頭分の賠償金を支払うという約束だけで自由の身になるという事件が起こった。
マニーのもとにスコフィールド・キッド(ジェームス・ウールヴェット)という若いガンマンが訪ねてくる。 彼は娼婦フィッツジェラルド(アンナ・トムソン)に重傷を負わせた2人のカウボーイを倒して、一千ドルの賞金を得ようとして考えていた。
マニーはもう悪事や人殺しはやらないと妻に誓ったと言い、キッドの誘いには乗らなかったのだが、彼は金が欲しかった。 それは二人の子供のためでもあった。
昔の相棒のネッド・ローガン(モーガン・フリーマン)を誘い、キッドのところへ行くと、キッドは突然撃ってきた。 マニーが相棒を連れてくるのを知らなかったとはいえ、いきなり撃ってくるキッド。
ネッドはキッドが近眼だと言うことを見抜いた。 キッドはそれでも過去に5人殺していると嘯く。 分け前は3等分というと、渋々頷き、3人は町に向かう。
しかしマニーにとって11年のブランクは大きかった。 そしてネッドにも…
今年、李相日監督のもとにリメイクされた、1992年のイーストウッド監督・主演の作品です。 若いころ悪逆非道をしたマニー若き妻のおかげで更生したところは、始めのクレジットだけですが、そこを飛ばしているのが却ってすっきりしています。
西部劇というには、結構人間の内面を描いた作品ですが、本来正義の人間であるはずの保安官役に、ジーン・ハックマンが起用され、ここに重心が置かれています。 正義の保安官で、悪を懲らしめるのですが、これがまた残忍なんですね。 やはり思い入れとして元殺人者のマニーに肩入れしちゃいますね。
発端の娼婦の顔を切り刻んだ事件ですが、決着としてはそんなに無体な裁量ではないのですが、娼婦たちが賞金を懸け、犯人の殺しを依頼するところから、物語は変化していきます。
そうでなければ、娼婦の泣き寝入り事件で、保安官の独裁は続いていたんでしょう。 日本版をどう映像にしたかはじっくり見たいですね。
子供たちと慎ましい生活をしていたマニー
しかしキッドの誘いに
相棒のネッドを誘う
保安官のダゲットがターゲット
しかしブランクがマニーにはあった