2012年作品、熊切和嘉監督、満島ひかり主演。
昭和30年代の暮れ。 染色家の相澤知子(満島ひかり)が帰宅すると、一緒に暮らしている年上の作家・小杉慎吾(小林薫)から、木下という男(綾野剛)が訪ねてきたと告げられる。 慎吾は涼太が自分の姿を見てすぐに帰っていったと笑っていた。
知子は過去に結婚していた。 子供もいた。 しかし、木下と出会い、夫と子供を捨て、木下のもとに走ったのであった。 しかし今、知子は、染色の仕事をしながら、小杉の愛人としての生活をしているのだった。 小杉には妻子があり、きっちりと週の半分ずつを両方の家で過ごしている。
大晦日の夜、風邪をひいて寝込む知子を小杉は優しく介抱していた。 しかし彼はきっちりと、妻のいる家に帰っていくのだった。 「寝ていれば治るから」そう言って帰っていく小杉。 そして彼女は涼太を呼ぶのであった。
「今私は具合が悪いの」、そう言って彼女は誰かにそばにいてほしいのだった。 年が明けて帰ってくる小杉に涼太を呼んだことを言う知子。 しかし小杉は声を荒げることは無かった。
小杉は涼太と二人で会うこともある。 飲みに行くことさえもあるのだった。 そして涼太のところへ時としていく知子。 不思議な3人の関係だった・・・
彼女を初めて見たのは、なんと円谷プロ作品、「ウルトラマンマックス」でした。 前も書きましたが、アンドロイド隊員役で、一切表情を出さない難しい役でした。
その後、園子温監督の「愛のむき出し」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/2085361.html で弾けた演技を見ましたが、後は本格的女優としてどんどん前に進んでいますね。
この作品は原作者の体験、一種自叙伝のような話というところですが、自立している中で、それでも女としての自分を抑えきれない、葛藤みたいなものが現れています。 小杉役の小林薫、涼太役の綾野剛は男の視点から見るとちょっと頼りがいのない感じがして、ちょっと情けないのですが、逆に知子の方が男を引っ張りまわす力が強いのでしょう。
BGMが無く、無音の時間が多い作品ですが、劇場は年配の人で混んでいました。 ちょっと私には早かった?かもしれない作品でした。
夫や子供を捨て、酒場で働く知子が小杉と出会う
別れた木下と、小杉のいないときに会いに行く知子
時として、小杉の妻からの電話もかかってくる
不思議な3人の関係
|