2階から女性の声が、「お願いだから…」 もう一人の声 「お願い!、やめて」 そして次に瞬間女が階段から転げ落ちてきた。 もう一人の女が折れた手すりを振り上げたその時、郵便配達の男が入ってきた。
ニューヨークでジャーナリストとして活躍していたドロレスの娘セリーナ(ジェニファー・ジェイソン・リー)は、出世欲が旺盛で、大きな記事を書きたがっていた。 そこにFAX入ってきた。 母が殺人?彼女は長いこと帰っていなかった故郷に帰ることになった。
カーフェリーに乗り、思いにふけるセリーナ。 警察に行くと担当のマッケイ警部(クリストファー・プラマー)がいた。 彼はセリーナに前にもあったことがあるのだという、そう20年前、皆既日食のあった年、彼女が13歳の時、1975年の事だ。 そう言うと彼女の顔が曇るのだった。
その年は父のジョー・セント・ジョージ(デヴィッド・ストラザーン)が死んだ年でもあった。 父の死の時、担当したのもジョン・マッケイ警部だった。 久しぶりに会う母娘だったが、何故かぎこちなかった。
容疑者であるが、まだ犯人と断定されたわけではないドロレスは、セリーナと家に帰ることを許された。 母は殺人に関してはかたくなに否定をするが、真相については一切口を開かない。 無理に聞き出そうとすると、娘を返そうとする。
しかしセリーナもそんな母に心から親愛の情を見せようとはしない。 どうして長いこと二人は会わなかったのか? そして二人の感情のもつれはどこから来ているのか? それはセリーナの父、今は亡きジョーが原因であったのだ。
そしてその死に関してヴェラが大きく関係しているのだったのだが…
猛女キャシー・ベイツが夫と娘の間で苦悩しながら、必死に生きている女性を演じています。 見てくれは美女でない彼女ですが、ちょっと彼女らしくない役が却って面白かったです。
セリーナ役のジェニファー・ジェイソン・リーは綺麗なんですが、やはり何気ないところが父のヴィック・モローに似ていますね。 いかつい感じの父でしたね。
過去と今を行ったり来たりする作りになっていますが、だんだん紐解かれていく、この事件の真相、それが今回の事件?の真相に繋がり、そして最後の警部との対決シーン、展開の仕方物語の展開、結構見ごたえがありました。
スティーブン・キング原作ですが、ホラー系でなく、ミステリー仕立てになっています。 作りもしっかりしているのでカットなしの全長版を見たほうがいい作品ですね。
殺人容疑で逮捕された母・ドロレス 連絡を受け久しぶりに帰ってきたセリーナ
母娘を夫の死の時から追っているマッケイ警部
どうしようもない夫だったジョー・セント・ジョージ
母と娘には何か溝があった
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