anttiorbの映画、映像の世界

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陰謀のセオリー


NYの流しのタクシー・ドライバーのジェリー・フレッチャー(メル・ギブソン)は乗客に、いつも不思議な話をまくし立てる。 彼は絶えずしゃべっている。 聞いている者、無視する者、たまには乗車拒否もする。
結構危ない話もする、今で言う都市伝説のような話も。 誰も乗っていないのに話してもいる、傍から見たら変な男だ。 7番街のLタワーまで乗せた男には、愛について話すのだった。
そう彼はある一人の女を見守っているのだった。 そして彼には思いだせない記憶もあるのだった。 そしてその断片が思い出され、危ない運転をしてしまった。
ジェリーはあるマンションの下に来た。 彼女の部屋が見えるからだった。 窓越しに彼女が歌っているのがわかる。 聞いているラジオ局を見つけ車の中で同じラジオをかける。
彼はぶつぶつ言いながら家に帰る。 しかし用心深い戸締りをしている。 何重にもしてある鍵、冷蔵庫にも鍵が掛けてある。 中の食材も缶に鍵をかけて入れてある。そして彼はいろいろな新聞を切り抜き、彼独自の新聞を作っているのだった。
そう彼はこの世界がいかに陰謀に満ちているかをかたくなに信じているのだった。 そしていつも彼が昼に向かうところは、司法省の弁護士アリス・サットン(ジュリア・ロバーツ)のところだった。 そう窓越しに見ていた彼女だった。
連邦裁判所判事だった彼女の父親は、数年前に何者かに殺された。 一人の男が逮捕されたが、彼女にはどうしてもその男が犯人とは思えなかった。 ジェリーはなぜか彼女を何かから守ろうとしているのだったが、周りの物はただの変人としか思っていない。
しかし彼女だけはなんとかジェリーを理解しようとするのだった。 そしてある日ジェリーが何者かに拉致された…

リーサル・ウェポンリチャード・ドナーメル・ギブソンのコンビのサスペンス・アクション作品です。 「マッドマックス」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13170784.html で一躍スターになったメルですが、最近は個性的な役での出演が多いですね。この作品はどちらかというと、サスペンスにウェートを置いた作品で、妄想癖のあるらしい男が実は・・というつくりとなっています。
細かい演技よりは大きい演技が似合う彼なんで、冒頭部分はちょっとキレた感じの男なのかと思ってしまいますが、彼の過去がわかるにつれて、大きな陰謀の姿も浮き上がってきます。
惜しいところは今一つ組織がはっきりしないのと、味方であるはずの勢力との区別がつき辛いところですかね。 また弁護士でヒロイン役のアリスが、ちょっとお嬢様ぽくて、メルとつり合いが悪い感じがしました。
もうちょっとワイルドなヒロインが似合うのでは? 設定は面白そうなんですが、リチャード・ドナー監督は「16ブロック」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9816355.html の方がよくできていましたね。

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タクシー運転手のジェリー

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彼はある女を見張っている

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連邦裁判所判事のアリス

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拉致され怪我をするジェリー

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そして襲われる、いったいなぜ?

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