anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

善き人に悪魔は訪れる

2014年作品、サム・ミラー監督、イドリス・エルバ タラジ・P・ヘンソン レスリー・ビブ ヘンリー・シモンズ出演。

コリン・エヴァンス(イドリス・エルバ)は6人を殺したため、殺人罪で刑務所に入れられた。 5年の服役の後、仮釈放申請を出したが、テネシー州に却下された。 ところが、コリンは役所から刑務所に帰る途中に護衛と運転手を銃で撃って脱走してしまう。
テッリ・グランジャー(タラジ・P・ヘンソン)は赤ん坊のサム、幼い娘のライアン(ミラージュ・ムーンシェイン)とともにジョージア州アトランタで暮らしていた。 テッリの親友であるメグ(レスリー・ビブ)は2人で息抜きをしようとテッリに持ち掛けた。 テッリの夫であるジェフリー(ヘンリー・シモンズ)はテッリを愛していたにも拘らず、テッリに対して非協力的でイラついていた。 ジェフリーは帰宅すると、自分の父親に会いに行くために荷作りをした。
その頃、コリンはアトランタにやって来て、元婚約者のアレクシス(ケイト・デル・カスティーリョ)につきまとっていた。 コリンはアレクシスが浮気をしていた証拠を突きつけたのである。 アレクシスが浮気を認めると、コリンはアレクシスを惨殺した。現場から離れる途中でコリンは自動車をぶつけたため、嵐の中を近くの家まで歩いた。その家はテッリの住む家だった。 コリンはテッリに事情を話した。 コリンが殺人犯だと知らないテッリはコリンを家に迎え入れてしまう。


凶悪な殺人鬼とはちょっと違う感じなんですが。
監督はサム・ミラー、作品を見るのは初めてですね。
主演はイドリス・エルバ、「キャッツ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/02/05/060000 に出演していましたね。「007」のボンド候補にも上がっている大物俳優さんですが、今作では悪の象徴のような役でした。
タラジ・P・ヘンソンは、「コフィー&カリーム」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/04/23/060000 が近作出演ですね。


物語は六人を殺した凶悪犯のコリンは、仮釈放を訴えますが、却下されてしまいます。しかし刑務所に帰る途中、とうとう彼は護衛と運転手を殺して脱走してしまいます。 そして向かった先は元婚約者のところでした。 しかし彼女にはもう新しい恋人らしき男がいました。
一方、二児の母のテッリは、仕事を辞め専業主婦になっていました。 しかし夫はいつも留守がちで、彼女の不満は大きくなっています。 その日も帰ってきたと思ったら、父の誕生日の祝いに行くとすぐに外出してしまいます。 さらには外は嵐が来ると予報が出ていて、彼女は家から出る事ができなくなります。
そんな時、元婚約者も殺してしまったコリンが、途中で車をぶつけてしまって彼女の家に何食わぬ顔で救助を求めにきます。


今作はコリンとテッリが、偶然であったような様相を見せ、そこがスリリングな展開、凶悪脱走犯と主婦の心理描写が面白いんですね。 でも最後にもう一捻りあるんですね。 私はなかなか面白かったですが、エルバの立ち位置がちょっと複雑な感じがしましたね。

 

f:id:anttiorb:20210503081147j:plain

f:id:anttiorb:20210503081152j:plain

f:id:anttiorb:20210503081201j:plain

f:id:anttiorb:20210503081204j:plain

f:id:anttiorb:20210503081209j:plain

f:id:anttiorb:20210503081218j:plain

f:id:anttiorb:20210503081220j:plain

 

MARK OF THE WITCH

2016年作品、 ジェイソン・ボグナッキ監督、マリア・オルセン パウリー・ロハス ナンシー・ウルフ デイヴィッド・ランドリー出演。

幼い頃に母親(マリア・オルセン)を亡くし、おばのルース(ナンシー・ウルフ)に育てられたジョーディン(パウリー・ロハス)。 彼女が18歳の誕生日を迎えると、ルースは「時は満ちた!」という言葉とともにナイフを自分の胸に突き立てる。

それ以来、ジョーディンの身に不思議な出来事が続発。 現実と夢の境目を見失っていく彼女に、ルースは衝撃的な事実を告げる。 実はジョーディンの母親は生きており、ジョーディンの体を奪いに来ること、そしてルースはジョーディンを守るために育てていたというのだ。 やがて、ジョーディンを巡る母親とルースの壮絶な戦いが幕を開ける。


ちょっと幻想的な話で、手法の映像でした。
監督はジェイソン・ボグナッキ、作品を見るのは初めてです。
主演のジョーディン役はパウリー・ロハス、今作で初めて見る若い女優さんです。
母役はマリア・オルセン、出演作を見るのは初めてですが、ホラー作品に何作か出演していますが、迫力のある表情、顔?をしています。


物語は18歳の誕生日を迎える少女のお話です。 母が亡くなって育ててくれたのは叔母のルースでした。 しかし叔母謎の行動を取り始め、彼女の周りに奇妙な出来事が降りかかっていきます。


あらすじでも書きましたが、まず今作はこの一家に流れている魔女の家系、そしてそれが一族の中で争いが続いている、そんな仕上がりになっています。 しかし存在として続いている母親のマリア・オルセンの顔がものすごく迫力があるんですね。 彼女は地顔で出演していたと思いますが、キャスティングはそれだけで成功かもしれません(^^)


f:id:anttiorb:20210503080107j:plain

18歳を迎えたジョーディン

 

f:id:anttiorb:20210503080112j:plain

なにかがおかしい

 

f:id:anttiorb:20210503080122j:plain

おばのルースが育ての親

 

f:id:anttiorb:20210503080134j:plain

しかし不気味な兆候が

 

f:id:anttiorb:20210503080127j:plain

母は生きていた

 

f:id:anttiorb:20210503080138j:plain

戦いの開始

 

f:id:anttiorb:20210503080145p:plain

 

賭ケグルイ双 ④

2021年作品、英勉 長野晋也監督、森川葵 佐野勇斗 生田絵梨花 秋田汐梨出演。

三春滝咲良(生田絵梨花)。生徒会美化委員長にしてギャンブルの名手である彼女は、賭場荒らしをする新入生、生志摩妄(柳美稀)と相対していた。 賭場使用料支払いを賭けて2人が対戦するギャンブルは「丁半博打」。‘鋼の女’と‘恐怖を呼ぶ新入生’の勝敗の行方は?一方で、」先の対決を終えて奇妙な友情(?)で結ばれた芽亜里(森川葵)とつづら(秋田汐梨)と戸隠(萩原みのり)は文芸部の賭場再興のためにある一手を打つ。

それは、メイド姿の3人がディーラーとして立ち、サイコロを使ったギャンブル「メイドinダイス」を行う賭場の開設。これが男子生徒の評判を呼び大人気に。みるみる繁盛していくのだが、そこに再び生徒会役員が現れ・・・。


さて、今回の登場は生田絵梨花。乃木坂1期生で、エースの一人ですね。「あさひなぐ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15154093 で映画出演はありましたが。
そして対決相手の生志摩妄役で柳美稀、「ラブ×ドック」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15518529 に出演していました。
さらに生徒会委員にもう一人壬生臣葵役で佐野勇斗、「かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~ 」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/09/13/060000 に出演していました。


さて、咲良が華麗に新入生を粉砕した後、一方の葵が現れ、芽亜里の賭場に。しかしそのとき彼女は不在で、なんとか役に立ちたいとつづらが立ち向かいますが。

f:id:anttiorb:20210502071419j:plain

f:id:anttiorb:20210502071421j:plain

 

THORN -棘-

2015年作品、梅沢壮一監督、黒沢あすか 松崎颯 中崎敏出演。

いじめを苦にして自殺した超能力少年・アツシ(松崎颯)。 彼は死の直前、長年育てていたサボテンに自分の特殊能力を封じ込めていた。 母親(黒沢あすか)は遺品となったサボテンからその能力を受け継ぎ、超能力に目覚める。 そして息子を死に追いやった者たちに復讐を決意するが…。


短編ですが、何か念のこもった作品です。
監督は梅沢壮一、「血を吸う粘土」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15928010 「血を吸う粘土~派生」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/10/20/180000 は面白いですよ。
主演は黒沢あすか、上記作品にももちろん出演していて、監督作品には多く出演しています。


物語はいじめを苦に自殺をした少年アツシ。 しかしその念は長く育てていたサボテンに宿ります。 彼には超能力があり、それは母に移植していきます。
今作は15分の短編ですが、特撮シーンはなかなかしっかりしていて、怨嗟の念が色濃く表現されています。 配信で見れます。

 

f:id:anttiorb:20210502070522j:plain

f:id:anttiorb:20210502070524j:plain

 

魔女の密約

2015年作品、デヴィッド・キーティング監督、アンナ・ウォルトン ナオミ・バトリック サム・ヘイゼルダイン エルバ・トリル パトリック・ギブソン出演。

15歳の高校生、フェイス・ブライアン(ナオミ・バトリック)は、父親(サム・ヘイゼルダイン)と2人暮し。 ある日、彼女の高校のフィールド・ホッケー部のコーチに、神秘的な魅力を持つシシー・ヤング(アンナ・ウォルトン)が就任する。 実はシシーは魔女一族のリーダーで、古代の桜の木の実を使った秘密の儀式により、死者を蘇らせる力を持っていた。 父親の命がもう長くないと知ったフェイスに、交換条件付きで父親を治すと申し出るシシー。 その条件とは、子どもを産み、シシーに渡すこと。

妊娠したフェイスは驚異的なスピードで成長する子どもに戸惑いながらも、無事に出産。生まれた子どもを約束通りシシーに渡した後、真の計画が明らかになる。 フェイスは子どもを取り返すため、魔女の集会に向かうが……。


魔女の扱う悪魔の儀式、なかなかエグいですね。
監督はデヴィッド・キーティング、初めて作品を見る監督です。
フェイス役はナオミ・パトリック、「ウイスキーと2人の花嫁」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15388997 にお出演していました。
シシー役はアンナ・ウォルトン、「ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15008109 に出演していました。


物語は、父と二人暮らしの高校生のフェイスのお話です。 ホッケー武に所属していますが、父子家庭で裕福でないことから少し虐げられているフェイスでしたが、試合に抜擢されるようになっていきます。 その背景にはホッケー部のコーチにシシーが就てからでした。 不思議な雰囲気を持ったシシー、しかし父の病気が発覚。
そんなフェイスに、シシーは父を病気から救ってくれる方法があると囁きます。


今作はもうシシーの登場から怪しい雰囲気が漂ってきますね。 甘い言葉に乗せられるシシーですが、父を助ける条件が結構過酷な、とんでもないことでした。 しかしちょっと肩透かしなのは、フェイスの反撃が転じた時ちょっとシシー達が弱いんですよね。そこが逆に物足りなく感じましたが。

 

f:id:anttiorb:20210502065522j:plain

ホッケー部女子部員たち

 

f:id:anttiorb:20210502065526j:plain

新しく来た顧問

 

f:id:anttiorb:20210502065528j:plain

父は病に

 

f:id:anttiorb:20210502065533j:plain

そして父を救うため

 

f:id:anttiorb:20210502065550j:plain

恋人とも

 

f:id:anttiorb:20210502065603j:plain

そして悪魔の儀式

 

f:id:anttiorb:20210502065651j:plain

 

賭ケグルイ双 ③

2021年作品、英勉 長野晋也監督、森川葵 佐野勇斗 生田絵梨花 秋田汐梨出演。

花王学園で勝ち組となり、つづら(秋田汐梨)を家畜から解放すると決めた芽亜里(森川葵)が考えたのは、賭場を開いて胴元になること。 そのために学園で一番人気のない賭場を奪うことを思いつく。 ターゲットにしたのは戸隠雪見(萩原みのり)が部長を務める文芸部の賭場。 そこに乗り込む芽亜里たちだったが、思わぬ来客に遭遇する。

生徒会風紀委員長、聚楽幸子(長井短)とその家畜、佐渡みくら(佐々木美玲)。 使用料を滞納している文芸部の賭場を没収しにきたのだ。 そんな中、芽亜里は聚楽にこの賭場を自分が引き受けると驚きの提案をする。 その申し出を面白がった聚楽はその条件として、芽亜里と戸隠のギャンブルを提案。 負けた方に文芸部が抱える借金を抱えるという条件付きだ。こうして、芽亜里の第2戦が幕を開ける―。


ここで新キャラが何名か登場します。
雪見役で萩原みのり、「佐々木、イン、マイマイン」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/12/07/060000 でユキ役をしていました。力のある作品でした。
聚楽幸子役で長井短、「僕の好きな女の子」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/09/03/060000 に出演していました。
そして家畜のみくら役で佐々木美玲、今作では坂道シリーズメンバーが何人か出ていますが、日向坂からは彼女が出演、なんと家畜のミケ役でしたね。


さて、芽亜里は自分で賭場を開くことを計画します。 そして乗っ取りやすいところに戸隠雪見の賭場に目をつけます。 人気がなく、ショバ代も払えない文芸部、そしてそこに現れた生徒会風紀委員長の聚楽は対決で勝って方に権利を与えるといいますが。


f:id:anttiorb:20210501080919j:plain

f:id:anttiorb:20210501080921j:plain

 

サイキックビジョン 邪願霊 ~狙われた美人キャスター~

1989年作品、石井てるよし監督、石山一枝 竹中直人 佐藤恵美 梅原正樹出演。


駆け出しのアイドル加藤恵美(佐藤恵美)の新曲プロモーションを追跡するドキュメンタリー番組の制作のため、レポーターの沢木恭子(石山一枝)は企画会議や恵美のレコード店回りやボイストレーニングに同行取材していた。

新曲の「ラヴ・クラフト」はレコード制作会社の制作次長で本プロジェクトの責任者の河西(梅原正樹)が用意した楽曲で、作詞家に曲に合わせた歌詞の制作を依頼中だった。 沢木が作詞家へのインタビューの際に作曲者の事を聞くと詳しいことは聞いていないと言われ、編曲者へのインタビューでこの曲は河西がストックしていた古い曲だということがわかる。
六本木のフォトスタジオでジャケット写真の撮影をしている時、BGMを「ラヴ・クラフト」に変えた途端、沢木はスタジオの中に風が吹くのを感じた。 沢木は突然撮影中の恵美に近寄り手を引っ張ると、その瞬間、今まで恵美がいた場所に照明が落ちてきた。この日撮影した写真はミスがあったということで全部撮り直しになる。 全ての写真で恵美の後ろに白い影が写り込んでいたのだった。
映画・音楽パーソナリティのKUROは「この白い影は赤ちゃんを抱いた母親に見える」とコメントする。「ラヴ・クラフト」のレコーディングが始まった。
「ふたりだけなの/ 夜だけの逢瀬/ 消えたロウソク/ 影が浮かぶ♪」録音した歌を聴いていると途中で低い不気味な声が聞こえ恵美の後ろに白い人影が現れるが、沢木以外の人間には見えない。 録音した歌のミックスダウンを行うと奇妙な音が混入していることが判明するが原因は不明だった。
河西に作曲者の事を聞くと、あの曲は数年前音楽雑誌で行ったコンテストの応募作品で作曲者とは現在連絡がつかないと言う。 スタッフがその雑誌を調べても該当する曲は見つからず、そのことを河西に尋ねるも明確な回答はなかった。


これはようやく見れた作品でした。
監督は石井てるよし、特撮やホラーのテレビシリーズ、OVを撮っている監督ですね。
主演のキャスター役は石山一枝、今作のみがクレジットされています。
竹中直人は、今作ではあまり出番というか、しっかりと映らない役なんですね。
佐藤恵美は昔のドラマに出演していて、今作では新人アイドル役でした。


物語は新人アイドルのプロモーションのお話です。 そのドキュメンタリーを撮ろうということで、レポーターの沢木が起用されます。 まずこの曲の背景、そしてレコーディングと進んでいきますが、そこに不思議な現象が起きていきます。 そしてこの作品には作曲家が明かされません。 そしてPV撮影になっていきますが。


今作は、なかなか見る機会がなかった作品で、「女優霊」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/7719767 にも影響を与えたと言われていて、今は当たり前になっているモキュメンタリー方式をこの時代にとっている画期的な作品ですね。 そして実名で、吉田照美、ラストには水野晴郎が体験談を話すなど、なかなかの異色作に仕上がっていますね。


f:id:anttiorb:20210501080011p:plain

f:id:anttiorb:20210501080012j:plain

f:id:anttiorb:20210501080017j:plain

f:id:anttiorb:20210501080019p:plain

f:id:anttiorb:20210501080022j:plain